7月の出逢い・いきさつ

ささたくやさんを知ったのは、恐らく数年前のことだと記憶している。

 

私の好きなmurmur magazineという雑誌に連載をしていたのだった。

 

数年前は連載を読んではいたが強く惹かれるということはなかった。

 

なのにここへきて、なぜ会いたい、そのエネルギーを感じたいと強く願うまでに至ったのかを思い出してみる。

 

 

6月、音楽仲間のmaiちゃんに誘われて千葉県のBrown's Fieldでの田植えに参加してきた。

 

ヤギの家族、猫ちゃん、犬、おたまじゃくし、ざりがに、たがめ、トンビ…たくさんたくさん都心に近いところでは出逢えないものたちと触れ合って、呼吸できてる、楽しい!と純粋に感じた。

 

その頃位から、どうも都心に近い暮らしへの違和感が強くなった。もういつからかその気持ちは少しずつ芽生えていたのだが、イベント参加後にそれが増した。

 

移住、自然と共生、そんなキーワードで物事を調べたりしていた。

その時はHawaiiに住むKeiko Forestさんにも興味があり、Keikoさんの友人のヤナさんについての暮らしをまとめた「ヤナの森の生活」を読んだりもしていた。

 

自然に囲まれ、自然と共生し、必要な分だけのものを頂いて生活するシンプルな暮らしを知り、私の中でのそういった生活へのあこがれは増していった。

 

会社員として生活しているが、上司からここでふんばれ、ここであきらめなかった人が勝つんだ、と言われた数年前から私は何に勝ちたいのかよくわからなかったし、そもそも勝ちたいと思っていなかった。

 

仕事にやりがいはあるが、今のままワクワクしないことでストレスを抱えて体を痛めつけながら都心近くで雑踏に紛れて、もののあふれる中で暮らしているとどんどんヒトという生き物としての感覚がマヒしていくようだった。

このまま違和感を感じたまま年老いていくのが怖かった。

 

心がワクワクすること、求めていることを情報収集をしていく内にささたくやさんにたどり着いた。

 

少し変わったこの名前を私は知っていた。どこかで聞いたな…とよくよく考えてみるとmurmur magazineで連載をしている方だったのだ。

 

続く