断食合宿・その⑤

【3日目】



3日目の朝、5時過ぎにふいに目覚めた。
外の蓮池の花が開くのを見ようと階下に降りたが、玄関開くのが7時以降だったので一人館内散歩。

体がなまりのように重い。階段昇るとすぐに息が切れる。

ふぅ、と腰に手を当てて一息ついて気づく。
ウエストほっそ!
そりゃそうだ、3日玄米酵素の粉末以外口にしてないんだから。

力は出ないし、ずっとぼーっとしているんだけど、気分は悪くない、むしろ体の中、頭の中は恐ろしいくらい落ち着いて静かな感じがする。

昇って間もない太陽の光を浴びながら日光浴。

ちょうどこの頃サンゲイジングの記事を読んでいたので、太陽の力で光合成してみようなんて思いながら。

一時間半ほどぶらぶらしていたらお腹が痛くなってきた。
月のものが来たのだ。
合宿に月経が重なるとは思っていたけど、このタイミングでか~とちょっと憂鬱に。

その後が大変。だるさMAX、持続的なお腹の鈍痛、吐き気。

いつもは月経痛が強いので1日目、2日目は前もって痛くなる前に鎮痛剤を飲んでいた。
医者に聞いても痛くなってからじゃあんまり効かないからそうなる前に予防的に飲んだ方がいいと聞いていたし、胃が荒れるから好きじゃないけど痛いの我慢できないしほとんどいつも飲んでいた。

けれど、ここでは薬は飲めない。
講義中あまりにも具合が悪くなり、抜けてヨガマット敷いて寝ていた。

しばらくするとものすごくトイレに行きたくなって、お通じが沢山出た。

その後また横になってナルゲンボトルに熱湯を入れてお腹に当てていたら痛みが和らいできた。

講義が終わりロードワークの時間になったけど、私はだるくてロードワークはやめて先生の判断で梅醤番茶をもらい、それを飲み干しベッドで寝かせてもらった。

お通じがまた出た。

二時間ほど死人のように眠った。
痛みはまったくなくなり、むしろすっきりしている。


先生は月経は毒出しだから、それと共に色々出ていくから安心しなさいと言ったが、ほんとに数時間の間でそうなったみたいだった。

なんだ、ほんとにつらい時間もあるけど数時間したら平然としてるじゃん、薬飲まなくても痛みのない状態に自分でなれるじゃん、と思った。

同室の二人は布ナプキン使っているとのことで、冷えないしいいよと。
私も段階的に布ナプキンに移行することを決意。

数年前にトライしていたのだけど、洗濯とかめんどくさくてやめてしまっていた。

合宿後布ナプキン専門店に買い求めに行ったのだが数年前よりも改良されていて種類も豊富。
これならやれるかもと、次の月経を楽しみにしている。

そんなこんなで最後の講義を聞き、ヨガ、お手当てをしてもらい、解散。

希望者は個別相談。

この3日を共にした方々にご挨拶して、最後の相談へ。
少しヒントが見えた。今はこれから先に向けて種を蒔く時期。前向きに諦めないで楽しもう。

この3日間ずっと先生に話を聞いてもらってばかりだったので、最後に先生の事を知りたいと思い先生自身の話を聞かせてもらった。

今の仕事に就いた経緯、今後の展望等。
私は共感したし、おこがましいけれど、見ている方向が同じ、同志だと思った。

お金を持っている人が権力を手に世の中の仕組みを作る世界ではなくて、みなが生きるための様々な術を持っていて、それをシェアすることで生活していける場所が増えること。物質主義ではなくそれぞれのクリエイティビティが活かされる世界。


物質主義の世界も存在していてもちろんよい。そこから得られる恩恵も多々ある。
ただ、それは時々食べる砂糖菓子とか甘いものみたいな嗜好品でよい。
いつもあるといきものとしての感覚が鈍るからだ。


合宿を通して川邊先生、同じものを見ている仲間たちと出逢えたことも何かのご縁、この断食合宿には日々に流されていく自分を戒める為にも、健やかにいるためにも半年に1回ペースで参加したいと思う。

合宿を終え、その足で一路京都へ。

こうして人生初の断食合宿は終了した。