断食合宿・その④
【2日目】
太陽の日差しの眩しさ、温かさと、周囲の起床し始める物音で勝手に目覚める2日目の朝。
普段は一人暮らしなので、誰かといる時、物音で勝手に覚醒していくのっていいなぁと改めて思う。
一人だと際限なく眠ってしまえるので気付くとこんな時間!みたいなことは往々にしてあるものだ。
Yさんはとてもだるそうにしていた。いつも2日目の朝が排毒がきついのだそうだ。
様子をみながら朝のごみ拾いに参加するとのこと。
私とSさんは今のところ特に大きな変わりはなかった。
朝、施設の周囲をごみ拾いして回る。
ごみを拾う事は自分の心のごみを拾うことなんだと。
そして意外にきれいそうに見えるところにもごみはきちんと落ちているもので、大きいものだと、袋に沢山おもちゃが入っていてそのまま投げ捨てられたものまであった。
一番多いのはたばこの吸い殻。
本当に普段から思うけど、たばこを吸うならマナーを守ろう。
歩きたばこはしない、所定の場所で吸う、吸い殻は吸い殻入れに。
昔は自分も吸っていたし、嗜好品としての中毒性の高さは自分でもよく分かっている。
だからやめることでストレスが過多になり具合が悪くなるのなら吸えばいい。けれど、やるならマナーは守りたいものだ。
それに、化学物質過敏症の友人がいて、本当にたばこの煙が毒ガス以外の何物でもないのを知っているので、余計にそう思う。実際自分も今では副流煙を吸い続けていると具合が悪くなる。
震災以降に原発反対!と声高に叫んでいた人が愛煙家だった時は本末転倒だな、と感じたこともあった。放射能レベルで体に良くないもの自分で取り込んでいるのに、なんでだろう不思議だな、と。
ごみ拾いを終えた頃には、Yさんの排毒は落ち着いた。
が私や周囲の方で少しずつ異変が現れる。
頭いたーい、だ。
多かったのは前頭部痛。私ももれなくこれ。頭の前側が痛むのは糖類の取りすぎだそうで。甘いもの、お酒、普段から摂っているからなぁと納得。
あまりにも排毒が著明で先生が必要と判断した人には梅醤番茶が手渡される。
私は様子見。
講義の後、ロードワークへ。Mさんは体調がいまいちとのことでお休み、Tさんと二人出かける。
この日は昨日にも増して暑かった。その中、また色々な話をして歩く。
農業大学校のことや、自分で作ったものを売ることができるアプリやみれいさんのお母様の話やTさんは面白くて興味深い話を沢山してくれた。
それらがすべて、ここに初めてくる人をサポートしてあげたいという気持ちからきているとても優しいものであることがとても良くわかり、やはり居心地がよかった。
午後は講義、ヨガ、お手当ての後解散。
この日は運営サイドのO氏や、何度もここへ通っている常連の方とも合間に話す機会が多く、色々なつながりがあったり、自分にとって必要な情報があらゆるところからもたらされるというエキサイティングな一日だった。
そして個別相談。先生はとても柔らかな面と、非常にシャープな面を持ち合わせていて、ここぞという時に目をぐっと見て話される。見透かされる。ごまかしがきかない。
この日は泣かなかった。
夜またYさん、Sさんとおしゃべりをする。
お腹すいたーと叫んでみたり。合宿あけ、何を食べたい?とか。
その他にも食べ物のことから、仕事のことから、趣味のことから色々話して、気付いたらみんな寝ていた。
続く