断食合宿・その③

 

いよいよ始まった3日間の合宿。

参加者はほぼ女性。ちらっと男性。総勢20名位だろうか。

 

合宿中は玄米酵素を1パック渡され、これは好きな時に口にしてよい。また水も飲んでよい。

 

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他には体を動かした後に手渡される具なしの野菜のスープと米飴、排毒の症状に応じて梅醤番茶が適宜先生の判断で手渡される。

それ以外の飲食は絶つ。

 

合宿中に起きたことや感じたこと。

 

【1日目】

毎日ロードワークと言って外を数時間歩くのだが、私は準備が悪くて帽子もなにも日よけになるものを準備していなかった。

 

初日でどんな感じかもわからなかったし、一度一人外に出てみたもののこれは暑すぎると思い、一端講義室に戻った時にすれ違った方に「外が暑すぎて戻った」となんとなく話したら、その方は合宿に何度も足を運んでいるベテランさんでとても心配してスタッフの方に声をかけてくださり、日傘を貸してもらうことができた。

 

その上、一緒にロードワークして、その道中に売店があるからそこで帽子探してみるのはどう?と提案してくれた。

そしてそのベテランTさんと、友人のMさんと共に炎天下の中帽子を探すという名目のロードワークが始まった。

 

その2時間位の中で3人色々話をした。ここに来た理由、合宿に来て変わったこと、家族や仕事のことetc…

 

お二人は同じ病を抱えていて、今までいろんな治療を受けてきていた。投薬もあれば外科的治療も受けた。今現在も療養中であった。

 

致死率の高いその病を抱えつつも二人はとても明るく、そして芯がありぶれない感じがした。内面が安定しているというか。落ち着いている。一緒にいてとても居心地がよかった。

 

病気になってひとの為になることがしたいと思うようになった、自分のことももちろん大切だけれど、より人の為に、と。そして病気になったことで沢山気付けたことがあって、本当に病気に感謝しているし、この先にはよいことしか待ってないって確信があると二人は話してくれた。

 

取り立てて大きな病気もしたことなく、健康な自分よりもずっとずっと人生を前向きに、楽しんで生きている。二人の言葉から教わること、考えさせられることがたくさんあった。

 

結局帽子はいいのがなくて買わなかったけど、Mさんが日傘も帽子もあるからと帽子を3日間貸してくれた。有難い。

 

講義やヨガなどを終えて一日のプログラム終了後、希望者は先生に個別相談ができる。

最初は特に相談したいこともないから相談しなくていいか、と思っていたけど、せっかく来たからご挨拶でもしようと相談を申し込んだ。

 

が、実際相談になったらなぜだか深い話をしちゃって、じゃあじゃあ泣いてしまうという…。なんで泣いてんだろ、みっともない、と思いつつも涙も言葉も止まらない。

 

先生に話してはいるけれど、自分に聞かせているというか、自分の内面と向き合う作業だったので本当に苦しかったのだと思う。

 

普段他愛もないことや冗談なんかはするする出てくるのに、本質と向き合わなければならない時って言葉がそんなに簡単に出てこないし、本当に苦しい。

 

けれど、見過ごしてはいけなかったことに向き合える時間で、それを聞いてくれる存在がいるということに感謝。

 

ここに来た理由は、内臓をきれいにしたい、断食を体験したい、ということ以外にもあったのだなと思った。何かを変えたい。自分を変えたい。元々の自分に戻りたい。うわべだけのものじゃなくてもっと根源的なもの。

 

 

夜、同室になった女性二人はYさん、Sさん。同い年と6歳くらい下の方で二人とも東京から来ていた。

この二人も合宿数回目の経験者であった。

 

お風呂に入って、大体いつもは夕飯を食べるわけなんだけど、それがないのでやたらと時間がある。

空腹でちょっとぼーっとしてくるし、普段はそんなに人とやたら話さないのになんかずっとおしゃべりをしていた。

ここに来た理由から始まり色々他愛もないことからなにから、話していたら好きなものが似ていたりしてワクワクしたり。

 

22時頃には寝息をたて始め、皆0時前に就寝。

 

なんて健康的なんだろう。

 

 

 

続く。